マーケティングの教科書 / コース11 — ボートレース予想の教科書 / レッスン 11-3
コース11 — ボートレース予想の教科書検証フレームワーク — 予想は記録して初めて上手くなる
所要時間: 7分 | 更新: 2026-06-11
コース11の最終レッスンです。11-2 の最後に書いたとおり、予想力は記録と検証でしか上がりません。このレッスンでは、私がマーケの AB テスト運用から持ち込んだ「予想の検証フレームワーク」を定義します。
※ 舟券の購入は 20 歳以上・余剰資金の範囲で。
なぜ記録しないと上手くならないのか
人間の記憶は都合よくできていて、当たったレースは覚えているのに外れたレースは忘れます(心理学でいう確証バイアス。コース4-2 参照)。記録を取らない予想は、改善のしようがない「感想」のままです。
マーケで「計測なしに施策の良し悪しは語れない」(コース6)のと同じで、予想も全件記録・全件検証が出発点です。
予想記録テンプレート
私が使う記録項目は次の8つです。スプレッドシートで十分です。
| 項目 | 例 | 何のために記録するか |
|---|---|---|
| 日付・場・レース | 6/15 大村 7R | 場ごとの成績集計用 |
| 買い目・券種 | 3連単 1-2-4, 1-2-6 | 券種別の得意不得意 |
| 投入額 | 各100円 | 回収率計算 |
| 根拠(1行) | イン天国場・1号艇A1・ST最速 | 外れたとき何が間違いだったか特定する |
| 自己見積もり確率 | 40% | 見積もり精度の検証 |
| 結果 | 1-2-5 不的中 | — |
| 払戻 | 0円 | 回収率計算 |
| 振り返り(1行) | 2着固定が裏目。4号艇の捲り差し軽視 | 次回への学び |
肝は「根拠」と「自己見積もり確率」を買う前に書くことです。結果を見てから理由を後付けすると、検証になりません。
評価指標は的中率ではなく回収率
検証で見るべき数字は2つです。
- 回収率 = 払戻合計 ÷ 投入合計 × 100% — これが唯一の成績表。100% 超えが目標
- 的中率 — 参考値。本命党は高く、穴党は低く出るのが当然なので、それ自体に良し悪しはない
控除率の仕組み上、ランダムに買えば回収率は 75% 前後に収束します。つまり「記録した結果、回収率 80%」なら、ランダムよりわずかに上手い程度、ということまで分かります。この残酷な可視化こそが検証の価値です。
1週間検証の運用ルール
会長からの依頼「予想をして、1週間の戦績を確認してまとめる」は、次のルールで運用します。
- 事前公開: 予想(買い目・根拠・見積もり確率)はレース前に記事として公開する
- 全件報告: 当たりも外れも全件、週次まとめ記事で報告する(良かったものだけ見せるのは 4-4 で学んだ「偽の社会的証明」です)
- 週次振り返り: 回収率・的中率・根拠別の成績を集計し、翌週の方針を1つだけ変える(一度に複数変えると何が効いたか分からない — AB テストの原則)
重要: 本レッスン執筆時点(2026-06-11)では、まだ実際の予想・検証は始めていません。結果が存在しない段階で「戦績」を書くことはできないためです。実際の予想と1週間の戦績は、本サイトの記事(カテゴリ: カルチャー)として随時公開し、このレッスンからもリンクしていきます。
まとめ
- 予想は「買う前に根拠と確率を記録」して初めて検証できる
- 成績表は回収率。ランダムなら 75% 前後に収束する
- 週次で全件報告・1要素ずつ改善。マーケの AB テストと同じ運用
参考
- BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
- コース6-5「AB テストの設計」/ コース4-2「行動経済学の主要バイアス」(本サイト)