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マーケティングの教科書 / コース12 — バックビートの教科書 / レッスン 12-3

コース12 — バックビートの教科書

バックビートを体得する — 聴き方と練習法

所要時間: 7分  |  更新: 2026-06-11

コース12の最終レッスンです。12-1 でバックビートの正体、12-2 で歴史を学びました。仕上げは「体得」です。バックビートは知識ではなく身体感覚なので、ここでは聴き方と練習法を具体的なメニューにします。

まず「手拍子の位置」を直す

ライブやテレビの音楽番組で、観客の手拍子が「1拍目・3拍目」(頭打ち)になっている光景があります。ポピュラー音楽の多くはスネアが鳴る2拍目・4拍目で手拍子するほうがグルーヴに乗れます。

練習はシンプルです。

  1. 好きな 8 ビートの曲をかける
  2. スネアドラムの「パン!」という音だけを探して聴く
  3. その音に合わせて手拍子する(「1 2 3 4」の太字の位置)

最初は1・3拍に引っ張られて気持ち悪く感じるかもしれません。それは今まで「表」で乗っていた証拠で、数曲やると2・4拍のほうが自然になってきます。

メトロノームを「2拍・4拍」に置く練習

楽器をやる人向けの定番練習に、メトロノームのクリックを2拍目と4拍目として聴くというものがあります。

  • メトロノームを テンポの半分(例: 曲が BPM120 なら 60)で鳴らす
  • そのクリックを「1拍目」ではなく「2拍目と4拍目」だと思って、「1、(click)、3、(click)」とカウントする

最初はクリックがすぐ「1拍目」に聞こえ直してしまいます。クリックをスネアに見立てて維持できるようになると、自分の中にバックビートの軸ができた証拠です。ジャズやファンクの教則で広く使われている練習法です。

聴き取りトレーニング: スネアの位置を意識して聴く

次の聴き方を、通勤中の音楽で試してみてください。

  • ドラムだけを追う — ボーカルではなくスネアとハイハットに耳のフォーカスを置く
  • 2・4拍で首を振る/足を踏む — 体のどこかでバックビートを刻む
  • クラシックや演歌と聴き比べる — バックビートが「無い」音楽と交互に聴くと、有る音楽の輪郭がはっきりします

「日本人は裏拍が苦手」という俗説について

「日本人はリズム感がなく裏拍が取れない」という言説をよく見かけますが、私は半分俗説だと考えています。

  • 確かに、民謡や演歌など日本の伝統的な音楽文化には2・4拍を強調する習慣がなく、触れてきた音楽の蓄積の差は存在します
  • しかしそれは「能力の差」ではなく「習慣の差」です。上の練習のように後天的に身につくことは、日本のプロミュージシャンが世界水準で活躍していることからも明らかです

「生まれつきリズム感がない」と諦める必要はまったくない、というのがこのコースの結論です。

まとめ — コース12の総復習

  • バックビートは2拍目・4拍目を強調するリズムの感じ方(12-1)
  • ゴスペル・R&B からロックンロールへと受け継がれた歴史がある(12-2)
  • 手拍子の位置 → メトロノーム2・4拍置き → 聴き取りの順で体得できる
  • 「日本人は裏拍が苦手」は習慣の差であって、練習で埋まる

音楽理論をマーケのサイトで扱うのは意外だったかもしれません。ただ、「構造を分解して、練習メニューに落とす」という本コースの進め方自体が、どんなテーマにも応用できる学び方の型です。

参考

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