予想ファクター — 何をどの順で見るか
このレッスンでは、11-1 で覚えた材料を「どの順番で見るか」という予想の手順に組み立てます。材料を知っていても、見る順番がばらばらだと判断がブレます。私はマーケの分析と同じで、大きい要因から順に絞り込むのが正しいと考えています。
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目次 (9)
予想の5ステップ
Step 1: 場の特性を確認する
最初に見るのは選手ではなく水面です。11-1 のとおり、1コース1着率は場によって 45〜60% も振れます。イン天国の場なら1号艇軸が基本線、波乱水面なら広く構える — この大方針が最初に決まります。干満差のある海水面(例: 鳴門・徳山)や、風の影響なども場の特性に含まれます。
Step 2: 進入とスタートを読む
次に「誰がどのコースから、どんなスタートを切るか」です。
- 枠なり進入か、前付けで乱れるか(スタート展示で確認)
- 各選手の平均スタートタイミング(ST)
- フライング持ちの選手は踏み込めない
インが強い競技である以上、コース取りとスタート力はレースの半分を決める要素です。
Step 3: 選手の実力を比較する
級別(A1〜B2)、全国勝率、当地勝率を見ます。私が重視するのは当地勝率です。水面との相性は確実に存在し、全国勝率が高くても初めての場では割り引く必要があります。
Step 4: モーターと展示の気配
モーター2連率で機力のベースを確認し、展示航走で当日の足を見ます。展示は主観が入りやすいので、私は「明らかに良い/明らかに悪い」の両端だけ判断材料にし、微妙な差は無視します。
Step 5: オッズと期待値で買い目を決める
ここまでで「起きやすい決着」の見立てができたら、最後にオッズと突き合わせます。重要なのは、当たりやすさではなく期待値で買うという原則です。
期待値 = 的中確率 × オッズ
たとえば的中確率を 40% と見積もった買い目のオッズが 2.0 倍なら期待値は 0.8(売れすぎ=過剰人気)で、買う価値がありません。同じ買い目でも 3.0 倍ついていれば期待値 1.2 で「買い」です。人気どおりに買えば当たるが、控除率(約25%)のぶん長期では負ける。期待値がプラスの局面だけ買う、というのが理屈の上での唯一の勝ち筋です。
見積もりの精度こそが実力
期待値計算の弱点は「的中確率の見積もり」が主観であることです。ここの精度を上げる方法は1つしかありません — 自分の見積もりと実際の結果を記録して、ズレを検証することです。これが次のレッスン(11-3)のテーマであり、会長依頼の「予想 → 1週間の戦績確認」がまさにこの検証サイクルです。
まとめ
- 予想は「場 → 進入/ST → 選手 → モーター/展示 → オッズ」の順で絞り込む
- 当地勝率と ST は数字で確認できる強い材料
- 買うかどうかは的中確率 × オッズの期待値で決める
- 見積もり精度は記録と検証でしか上がらない(→ 11-3)
参考
- BOAT RACE オフィシャルウェブサイト — データ
- 艇国データバンク
- 11-1「ボートレースの基礎」(本サイト)