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コース8 — 大喜利思考の教科書連想力トレーニング — ストックと瞬発力の鍛え方
所要時間: 7分 | 更新: 2026-06-11
このレッスンでは、8-1 で分解した「大喜利の脳内パイプライン」のうち、ボトルネックになりやすい連想の速さと量を鍛える練習方法を扱います。
なぜ連想力がボトルネックなのか
8-1 で見たとおり、大喜利の思考は「お題の分解 → 連想展開 → 意外性フィルタ → 言語化」という流れです。このうち「型」(8-2)は学べば身につき、言語化は場数で慣れます。差がつくのは連想展開で何個の候補を出せるかです。
10 個しか連想が出ない人は 10 個の中から選ぶしかありませんが、50 個出る人は 50 個の中の上位を選べます。面白い人は「面白いものを思いつく」のではなく、たくさん出してから捨てているのです。
トレーニング1: 連想 30 個出し
お題となる単語を1つ決め、制限時間 5 分で連想する言葉を 30 個書き出します。
例: 「冷蔵庫」→ 牛乳、製氷、ブーン音、夜中に開ける罪悪感、賞味期限切れの調味料、扉のプリント、一人暮らしの小ささ、実家のデカさ…
コツは3つあります。
- 属性で展開する — 見た目/音/匂い/温度/値段/置き場所/思い出、と切り口を変える
- 時間軸で展開する — 買う前/新品/古くなる/捨てる、とライフサイクルで見る
- 人で展開する — 誰が使う? 誰が困る? 誰が売ってる?
最初の 10 個は誰でも出る「1階の連想」、20 個目以降に「あるあるだけど言われたことがない」鉱脈が出てきます。
トレーニング2: 写真で一言(毎日1枚)
IPPON グランプリでもおなじみの形式です。ニュースサイトや写真フォルダから1枚選び、制限時間 1 分で 3 案出します。
- 1案目: 見たままにツッコむ(ウォームアップ)
- 2案目: 写ってない人物・事情を想像する(視点変更)
- 3案目: 写真の中の人のセリフにする(擬人化・代弁)
「3案出す」を義務にするのがポイントです。1案目で満足すると、いつまでも1階の連想で止まります。
トレーニング3: 語彙・固有名詞のストック
連想の質は、持っている言葉の量で決まります。同じ「高い」でも、「高い」「天井知らず」「成層圏」「課金の沼」など言い換えの引き出しが多いほど、言語化フィルタ(8-1)を通る答えが増えます。
- 「あるある」をジャンル別にメモする(学校/コンビニ/満員電車/実家)
- 固有名詞を意識して覚える(「車」より「クラウン」、「アニメ」より具体的な作品名のほうが画が立つ)
- 面白かった表現を出典ごとメモする(パクるためではなく、構造を分析するため)
上達のループ
- 毎日: 写真で一言 1 枚(3案)
- 週1: 連想 30 個出し 1 お題
- 月1: 自分の回答を見返して、8-2 の型で自己分類する(どの型に偏っているか)
自分の回答を型で分類すると、「自分は擬人化ばかりで言葉遊びが出ていない」のような偏りが見えます。偏りの自覚が、次の月の伸びしろです。
まとめ
- 面白い人は「思いつく」のではなく「大量に出して捨てている」
- 連想 30 個出しで2階・3階の連想まで掘る
- 写真で一言は「必ず3案」。語彙ストックが連想の質を決める
参考
- IPPONグランプリ(フジテレビ)
- 8-1「大喜利の脳内」/ 8-2「回答の型」(本サイト)
- 『大喜利の考え方』(坊主著、左右社)— 大喜利の思考プロセスを扱った書籍