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マーケティングの教科書 / コース8 — 大喜利思考の教科書 / レッスン 8-5

コース8 — 大喜利思考の教科書

大喜利思考をマーケに活かす — コピーと企画の発想法

所要時間: 7分  |  更新: 2026-06-11

コース8の最終レッスンです。大喜利の思考プロセスが、コピーライティングや企画立案という「実務の発想」にどう転用できるかをまとめます。私がこのコースを作った動機は、実は笑いではなくここにあります。

大喜利とマーケ発想の共通構造

大喜利の脳内パイプライン(8-1)を思い出してください。

お題の分解 → 連想展開 → 意外性フィルタ → 言語化

これをマーケの企画に置き換えると、

課題の分解 → アイデア量産 → 差別化フィルタ → コンセプト言語化

になります。構造が完全に同じです。違いは評価基準だけで、大喜利は「笑えるか」、マーケは「刺さるか・新しいか」で候補を絞ります。

応用1: コピーの「ずらし」

8-2 で学んだ回答の型は、そのままコピーの型になります。

大喜利の型 コピーへの応用 例(私が作った例)
視点変更 商品ではなく周辺人物を主役に 引越しサービスを「ご近所への挨拶が減った」と猫の視点で語る
誇張 ベネフィットの極端化 「会議が早く終わりすぎて、暇です。」
比喩・たとえ 異ジャンルの言葉を借りる 経費精算 SaaS を「経理の渋滞、解消。」
メタ 広告であることを自己言及 「広告です。でも30秒だけ損させません」

正攻法のコピー(ベネフィット直球)で AB テストの土台を作り、ずらしのコピーで天井を抜く、というのが私の使い分けです。

応用2: 企画会議を「大喜利化」する

つまらない企画会議の典型は、1案目から品評が始まることです。大喜利のルールを持ち込むと量が出ます。

  1. お題を絞る — 「売上を上げる施策」ではなく「初回購入者に2回目を買わせる施策」まで分解してから始める(お題の分解)
  2. 最初の10分は批評禁止で量を出す — 質の判断を後工程に分離する(連想展開)
  3. 「ベタな案」をまず全部出す — 1階の連想を吐き出さないと2階に行けない
  4. 選ぶ基準を先に決めておく — 意外性フィルタの基準(コスト/速度/話題性)を共有しておくと、絞り込みが揉めない

これはブレインストーミングの原則(批判厳禁・量を重視)と同じですが、「ベタを先に出し切る」「お題を細かく割る」という大喜利由来の運用を足すと、体感でアイデアの到達点が変わります。

応用3: SNS 運用の瞬発力

時事ネタへの反応速度が問われる SNS 運用は、ほぼ大喜利です。8-4 の連想トレーニングを積んでいると、トレンドワードに対して「自社の文脈と接続できる切り口」を複数出してから投稿を選べます。1案目で投稿しない、はここでも鉄則です。

ただし企業アカウントでは、意外性フィルタに炎上チェックを必ず追加します。「誰かを下げて笑いを取っていないか」(7-1 の優越理論の悪用になっていないか)を出稿前に確認します。

まとめ

  • 大喜利とマーケ発想は「分解 → 量産 → フィルタ → 言語化」の同じ構造
  • 回答の型はコピーの「ずらし」にそのまま転用できる
  • 会議は批評と発想を分離し、ベタを出し切ってから2階へ
  • 企業文脈では炎上チェックをフィルタに追加する

参考

  • 『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング著、CCCメディアハウス)
  • 『大喜利の考え方』(坊主著、左右社)
  • コース3「コピーライティングの教科書」/ コース7「面白い人の教科書」(本サイト)

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