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コース6 — データ分析の教科書GA4 の基本 — イベントモデルとよく使うレポート
所要時間: 8分 | 更新: 2026-06-11
このレッスンでは、Google アナリティクス 4(GA4)の根幹である「イベントモデル」の考え方と、私が日常的に開く標準レポート、自分で組み立てる「探索」レポートを学びます。 あわせて、成果地点を定義する「キーイベント」(旧称コンバージョン)の設定手順を押さえます。
GA4 は「すべてがイベント」
旧 Google アナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)は「ページビュー」を中心に数える道具でした。GA4 は発想が違い、ユーザーの行動をすべて「イベント」として記録します。ページ表示(page_view)も、スクロール(scroll)も、外部リンクのクリック(click)も、購入(purchase)も、全部が同じ「イベント」という箱に入ります。
イベントには4種類あります。
| 種類 | 例 | 設定 |
|---|---|---|
| 自動収集イベント | page_view、session_start、first_visit | 導入するだけで取れる |
| 測定機能の強化イベント | scroll、click(離脱クリック)、file_download、video_start | 管理画面のトグルを ON にするだけ |
| 推奨イベント | login、sign_up、purchase | Google が命名規則を定めたもの。自分で実装 |
| カスタムイベント | newsletter_submit など | 完全に自分で定義・実装 |
発信者のサイト分析なら、まず自動収集+測定機能の強化イベントだけで8割足ります。「測定機能の強化」(管理 > データストリーム > 該当ストリーム)が ON になっているかを最初に確認してください。
私が毎週開く標準レポート3つ
GA4 の左メニュー「レポート」配下で、私が定点観測しているのは次の3つです。
- 集客 > トラフィック獲得 — セッション単位で「どこから来たか」を見る。Organic Search / Organic Social / Referral などのチャネル別に、セッション数とエンゲージメント率を確認
- 集客 > ユーザー獲得 — こちらは「初回訪問のきっかけ」だけを数えるレポート。新規読者を連れてくるチャネルの発見に使う
- エンゲージメント > ページとスクリーン — ページ別の表示回数・平均エンゲージメント時間。どの記事が読まれているかの基本
「トラフィック獲得」と「ユーザー獲得」は名前が似ていますが、前者はセッションごと、後者は最初の流入元のみという違いがあります。SNS 経由で初訪問し、後日検索で再訪した人は、ユーザー獲得では Organic Social、トラフィック獲得では両方に計上されます。
探索レポート — 自分の問いに合わせて組む
標準レポートが「定食」なら、左メニューの「探索」は「自炊」です。ディメンション(切り口)と指標(数値)を自由に組み合わせて表を作れます。手法には「自由形式」「ファネルデータ探索」「経路データ探索」などがあり、なかでもファネルデータ探索(最大10ステップで離脱を可視化)は次のレッスンの主役です。
最初の練習として、自由形式で「ランディングページ × セッションのデフォルトチャネルグループ」の表を作ってみてください。「どの記事が、どの経路で入口になっているか」が一目で分かります。
キーイベント(旧コンバージョン)を設定する
GA4 では2024年3月に「コンバージョン」が「キーイベント」に名称変更されました。Google 広告側のコンバージョンと区別するためで、機能の実体は同じです。古い解説記事を読むときは読み替えてください。
設定は2段階です。
- 成果にしたい行動をイベントとして計測する(例: お問い合わせ完了ページの page_view から、管理画面の「イベントを作成」で
contact_completeを派生させる) - 管理 > イベント で該当イベントの「キーイベントとしてマークを付ける」を ON にする
キーイベントに昇格させると、各レポートに「セッションキーイベント率」などの列が現れ、前レッスンの KPI ツリーの「成約率」に相当する数字を GA4 上で追えるようになります。
運用のコツ
- 見る日を決める(私は月曜朝)。毎日眺めても日次のブレに振り回されるだけです
- データは導入した日からしか貯まらない。サイトを作ったら収益化の前でも GA4 だけは先に入れておく
- 数字の解釈は前レッスンの KPI ツリーに紐づける。「何のために見るか」がないレポート閲覧は時間の浪費です
まとめ
- GA4 はページビュー中心ではなく、すべての行動を「イベント」で記録する
- 定点観測は「トラフィック獲得」「ユーザー獲得」「ページとスクリーン」から
- 成果地点は「キーイベント」(旧コンバージョン)としてマークし、KPI と接続する